6月 じょれんってなあに?~しじみ漁を体験しよう~

前日の雨でどうなることかと冷や冷やでしたが、  当日朝には雨もバッチリ止んで、薄曇りの川日和!
 朝からみんな元気に走って集合場所にやってきました。 6月のテーマは「じょれんってなぁに?~シジミ漁を体験しよう~」
今回は吉野川のシジミ漁師、矢田さんに講師をしていただき、 「じょれん」という道具でシジミ漁をします。

まず最初にシジミの実験をしました。
2本のペットボトルに川の砂と絵の具で色をつけた水を入れて、
一方のペットボトルにはシジミを10粒、もう一方にはなにも入れません。
結果は午後に。どんな変化が起こるかな?

  

 朝から早く川に入りたくて仕方がない河童たち。 せっかくたくさん調べてきた宿題の発表もそこそこに、早速川に出発!
思い思いに散らばって、シジミのいそうな場所を手でガサガサ。
すぐにあちこちから「おったー!」と喜びの声が聞こえてきました。
一箇所で粘る子、どんどん場所を変えて探す子、 どんな場所によくいるのか分析する子、シジミ探しよりも泳いで楽しむ子・・・

そんななか、矢田さんがじょれんを出してきてくれました。
大きなかごの先に砂を掻く10cmほどの刃がたくさん付いているシジミ漁の道具です。 かごの編み目より小さいシジミは抜け落ちて捕れないようになっています。 腰にベルトを付けて、重いじょれんをひっぱると・・・
シジミはもちろん、ハマグリが入ることも!
この日の干潮は10時頃。
昼までシジミ掘りをして、帰る頃には潮が満ちてきていたので、 来た時にはなかった深い場所があったりして、びっくりした子もいたね。
汽水域は海と同じで潮の満ち引きがあり、 そのお陰で豊かな生態系が育まれるけど、 遊ぶときには気をつけないと危ないよ!

シジミは例年に比べると量は少なかったけど、 みんなで食べる分は十分とれました。
さてさて、お堰の家に帰ってお昼だ~!
 お堰の家に着くと、たまとゆっきーがおいしいご飯を作って待ってくれていました。 今日のメニューは、麻婆野菜炒め、ジャガイモと卵の中華スープ、サラダ。
野菜は近所のてらちゃんが分けてくれた、目の前の畑でとれたてのものばかり! あまりの美味しさに、おしゃべりもせずもくもくと食べるみんなでした(笑)

  

午後からは矢田さんに質問タイム!
・貝は何年生きるんですか?
・シジミ漁師をしていて、悩みや願いはありますか?
・吉野川の今と昔の違いは?
などなど、たくさん質問が出て、面白い話、ためになる話、裏話、いろいろと教えてもらい、 感心しっぱなしでした。

吉野川のシジミは品質がいいので値段が高く、 県外へ出荷すると高すぎるので出せないそうです。
吉野川のおいしいシジミを食べれるのは徳島に住む人の特権ですね! でも吉野川のシジミは年々減ってきているようです。
私も水辺の教室で7年ほど前からシジミほりをしていますが、 前はもっとたくさんとれたのになぁって思います。
昔は60kgのシジミが1時間もかからずとれたのに、 今では30kgとるのに3時間もかかるとか。
毎日毎日大勢の漁師が60kgとってもなくならなかったんだから、 砂よりシジミの方が多かったとは矢田さん談。
なぜしじみがへったのか?みんなが大きくなった時、しじみはどうなっていてほしいか? みんなで考えて貰いました。

さてさて、お待ちかねの実験結果発表!
みんなの予想は、シジミの入ってる方が水がきれいになってる。
結果は、予想通り!たった5時間で、ほとんど透明に近い水になっていました! シジミの浄化作用すごい!
こうやって、シジミが私たちが汚した水をきれいにしてくれているから、 吉野川はきれいなんだね。

七夕飾り、何願おうか? 最後に日記を書いて、みんなでとったシジミ汁を飲みました。
シジミから出た出汁に、塩をちょこっと入れただけのすまし汁。
これが本当に美味しい!おかわりしていい?という声があちこちから聞こえました。
川をきれいにし、胃袋を満たし、さらに肝臓まできれいにしてくれるシジミに感謝!
さて次回の水辺は、待ちに待ったキャンプ!
1泊2日、川を満喫するため、体調万全で会おうね!!

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